100年前
作品名:100年前
場所:かたくりの宿(津南エリア)
この作家に関しては
「大地の芸術祭で名前が知られるようになった」
と批判する声がありましたが、別にそれはそれでいいんじゃないか?と個人的には思うわけです。
大地の芸術祭からひとりのアーティストが名前を知られるようになったのなら、それはそれで良いことです。
2000年第一回芸術祭ではこの地域でみられるかまぼこ型ガレージに7000本もの鉛筆を林立させた森をつくり、本物の森と対比させた景色が見れる作品を発表しました。それから第二回、第三回、今年の第四回とずっと作品を芸術祭でつくってきた、もはや大地の芸術祭には欠かせない存在です。
私は第三回のとき作家さんにお会いする機会があって、
「第二回では津南の結凍という妻有の一番端っこに作品をつくったから、今回も反対側の端っこにあたる三ツ山に作品をつくった」
とおっしゃっていました。
今回は第二回に作品をつくった秘境・秋山郷の結凍に再び作品をつくります。
秋山郷は津南から長野県につづく山奥の地域のことです。秋にはその名のとおり山の紅葉が美しいところなんですが、ホントに山奥です。有名になったのは4年前の記録的な大雪。この雪で幹線道路でありライフラインでもある国道405号線が通れなくなりこの地域が完全に孤立してしまったことで全国ニュースでも流れました。それくらい山奥です。
作品のある「かたくりの宿」は廃校になった建物を改装した旅館ですが現在休業中。それを芸術祭のNPO里山協働機構が運営を引き継ぎ今年の芸術祭にあわせて再び開業させました。
学校の面影の残るプールには同作家の2003年度作品あり。
さてではいよいよ今年の作品ですが、旅館のかつて体育館だったと思われるホールの天井の木で組まれた梁に、カラフルなオブジェを設置したり木の板を渡したりするインスタレーションをおこないました。
こういう作品こそぐりむさんの7倍ズームのデジカメが威力を発揮します。
ズームアップしてみると・・・う~んやっぱりこのカラフルなオブジェは家なんだろうか?
木の板は道をあらわしているのかな?
「100年前」というタイトルから昔の人が住んでいた秋山郷の光景を再現させた作品なんだろうか?
ただこの作家は水の流れるガラスを通して景色を見せたり世界を変容させる作品をつくる作家。
あくまでぐりむさんの解釈ですが100年前を「100年後」と見方を変えてみてはどうだろう?たとえば100年後の世界から見れば私たちのいる場所こそ「100年前」になる。
環境破壊や戦争、混乱する経済情勢のなか人類の歴史があと100年つづくかわかりませんが、われわれが100年前の世界を思い浮かべるとき、文明が未発達であったと感じます。一方で現代人が失ってしまった心の豊かさがあった時代だとも感じます。
100年後の世界から見れば私たちの今いる時代もまた、同様に感じるのではないかと思います。
天井につくられたわれわれを見下ろす家のオブジェはユートピアを表現しているように思います。それは100年前の景色であり100年後の光景ではないかと思います。
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コメント
「100年後」ですか。そんなことは考えたこともなかったですが、確かにそんな感じもしますね。
「Melting Wall」が絶対に見たかったので、行ったのですが、この「100年前」もなんかいい感じでした。外から聞こえるオオカミの遠吠えと相まって、静かに上を見上げていたくなりました。
鉛筆の森もいい作品ですよねぇ。昨年だかに見に行ったら、鉛筆の間にへびの抜け殻がありました。。。。
この、「かたくりの宿」の近くに見倉橋という吊り橋があったので行きましたが、結構良かったです。
投稿: み | 2009年9月 7日 (月) 22時18分
み さん、こんにちわ。
鉛筆の中にへびの抜け殻ですか!?
へびがあの中にはいったんでしょうか。それともわざと置いたんでしょうか?
「森」はいい作品ですが、かなり放置されています。背景に見える森の景色もまえ行ったときは障害物が置いてあってよく見えませんでした…
投稿: ぐりむ | 2009年9月 8日 (火) 16時39分
多分、中でのたくって鉛筆をなぎ倒した挙句に、脱皮したんじゃないでしょうか^^;
http://picasaweb.google.co.jp/lh/photo/9jdm0RrpIfXO1hqPkCHjQg?authkey=Gv1sRgCKyiiKDWk5rPuQE&feat=directlink
ちょうど、写真の手前側です。
投稿: み | 2009年9月 9日 (水) 21時35分
み さん、こんにちわ。
鉛筆たおしちゃったんですね…。
投稿: ぐりむ | 2009年9月10日 (木) 15時04分